旬の魚のことばには「一年で一番美味しい」「一年で一番栄養が豊富」「一年で一番安く買える」という3つの意味があります。
秋が旬の魚

■マダイ
マダイ
→ 魚の王様、刺身(姿造り、洗い等)、からお正月に必須得、姿焼き、鯛飯など祝い事に欠かせない。
真鯛は水深30mm以下の岩礁域周辺に生息しています真鯛は水深30mm以下の岩礁域周辺に生息しています。。淡泊であっさりとした上品な味わい良質のタンパク質を豊富に含み、脂質が少なめなのが特徴です。ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、マンガン、亜鉛等ふくみます。

■カツオ
カツオ
→ かつおのタタキが有名。生節やかつお節として食されるくとが多い。焼き物としても美味しい!
温帯から熱帯海域の世界中に生息している魚で、日本近海では黒潮にのって太平洋側を春に北上し秋にまた南下するという周期的な回遊をしています。春先のカツオは脂乗りが薄く、淡泊な味をしています。秋の戻りカツオは脂がのっておいしいのです。たんぱく質・ビタミンD・ナイアシン・カリウム・タウリンが豊富

■サケ
サケ
→ シンプルに焼いたムニエルはもちろん、グラタンやパスタにも良く合います。
千葉県利根川以北と日本海山口県以北の河川に遡上する。またアジア側では朝鮮半島東部からシベリアのレナ川、東部太平洋ではアメリカカリフォルニア州からカナダのマッケンジー川まで遡上。北太平洋、北極海に回遊していく。サケは程よく油がのったクセのない身をもち、加熱すると独特の食感があらわれる。DHA(ドコサへキサエン酸)・EPA(エイコサぺンタエン酸)・カルシウム・ビタミンDが多く含まれる。

■サワラ
サワラ
→ 一般に焼き魚、西京味噌を使った「西京焼き」、唐揚げ(竜田揚げ)などで食べられる。
北海道南部・沿海地方から東シナ海まで、東アジアの亜熱帯域・温帯域に分布する。身が軟らかく崩れやすいので煮物には向かないと言われることもある。DHAやEPAを多く含みカルシウムの吸収を促進する効果のあるビタミンDの含有量も多い。

■アジ
アジ
→ 定番は干物、アジフライ、南蛮漬けなど!
あじは暖かい海を好み、北海道南部から東シナ海までの浅瀬や湾内から深海にいたるまでに広く生息しています。クセの少ない淡白な味と深い旨味が味わえる脂質が多く、カルシウム・鉄・ビタミンA・B2・D・Eが豊富で子持ちの場合はさらにビタミンEがアップします。

■サンマ
サンマ
→ 塩焼きにしてカボスや、スダチ、ユズ、レモン、ライムなどの搾り汁やポン酢、醤油などをかけ、大根おろしを添えて食べることが多い。
北太平洋に広く生息し、日本海を含む日本近海から、アメリカ大陸沿岸のアラスカおよびメキシコまでの海域に分布する。秋のサンマは脂肪分が多く美味であり、特に塩焼きは日本の「秋の味覚」の代表とも呼ばれる。血液の流れを良くするといわれるエイコサペンタエン酸が含まれており、脳梗塞・心筋梗塞などの病気を予防する効果があるとされている。また、ドコサヘキサエン酸も豊富に含まれており、体内の悪玉コレステロール(LDL)を減らす作用、脳細胞を活発化させ、頭の回転を良くする効果もあるとされている。

■シマアジ
シマアジ
→ 刺身や寿司のネタに使われ、焼き物料理にも良く使われます!
伊豆七島でよく獲れたことから島アジとも呼ばれています。味も脂がのって甘みがあり美味しいです。ビタミン類が多く、DHAやEPAを多く含みます。

■タチウオ
タチウオ
→ 塩焼き、肉厚の物はポアレやムニエルなどにするととても美味しいです!
太刀魚は底引き網や定置網で多く獲れますが、夏から秋にかけて、各地の波止め釣りの対象としても人気があります。EPAやDHAが豊富で、タウリン・カリウム・良質のたんぱく質も含まれています。刺身にする時は皮を引かずに、皮付きのまま刺身にします。皮と身の間に旨みが詰まっています。

■カニ
カニ
→ 新鮮な物は刺身が一番。お鍋、焼きガニ、お寿司。汁物などでどうぞ!
熱帯から極地まで、世界中の海に様々な種類が生息し、一部は沿岸域の陸上や淡水域にも生息する。カニは種類により独特の旨味があり、身は淡泊なものからジューシーな物があり、ミソは濃厚な旨味にあふれてます。糖質や脂質の代謝を良くするビタミンのB1、B2、ナイアシンを多く含みます。

■カマス
カマス
→ 刺身、塩焼き、煮付け、唐揚げなどでどうぞ!
北海道以南からシナ海全域に生息する魚で、白身の魚です。味は脂肪の量が少ない分、さっぱり味に仕上がります。脂質が少なく、ビタミンDを多く含んでます。また、DHAやEPAを多く含みます。

■コチ
コチ
→ 刺身、唐揚げ、天ぷらなどでどうぞ!
南日本の水深30メートルくらいまでの浅い砂地に生息いる。薄造りの刺身は別名「テッサナミ」と呼ばれ、ふぐに匹敵する美味しさであると評価されています。ビタミンD、ビタミンB12、たんぱく質、ナイアシン、ビタミンB6、リンが多く含まれます。

■カキ
カキ
→ 新鮮なものは生でいただくとクリーミーで美味しい。フライやグラタン、お好み焼き等旨味が楽しめます。
天然ものより養殖の方が大きく旨味も多いです。日本で牡蠣の養殖地といえば、広島、三陸、伊勢、有明が有名です。海のミルクといわれるようにクリーミィーで旨味があふれてます。ビタミンB1、B2などのビタミンや亜鉛などのミネラル、タウリンなどを豊富に含んでおり、カキのたんぱく質は、必須アミノ酸と同時に他のアミノ酸を併せ持っている良質の物です。ビタミン類も豊富でミネラル類は、カルシウム・カリウム・リン・鉄・ヨード・マンガン・マグネシウム・銅・亜鉛などが含まれています。また、活力源となるグリコーゲンも豊富に含まれていま

■ナマコ
ナマコ
→ 酢の物として食されることが多い
潮間帯から深海まで分布範囲は海洋全域に及ぶ。大部分が底生で、潜行性のものも含む。味よりはコリコリとした独特の食感を楽しむ食べ方をされる。ナマコには、ビタミンB群・Eなどのビタミンや、カルシウム・鉄・亜鉛などのミネラル成分など豊富な栄養成分がバランス良く含まれている。

■アユ
アユ
→ 鮎はなんと言っても塩焼きである。他には刺身、雑炊、干物などにして美味!
アユは川と海を行き来する回遊魚で、川に棲んでいる春から秋までは良く知られていますが、海での生活についてはあまり知られていません。また、コアユと呼ばれる琵琶湖を海の代わりとして利用している鮎もいます。鮎は身は淡泊ですが一般的には頭から内蔵まで食べますから苦味があり、食通はそれを好みます。アユの内臓にはビタミンAが非常に沢山含まれています。また、ビタミンB12も豊富でそのたのミネラル類もバランスよく含まれてます。